TOEICは、努力量より学習の「仕組み」で決まる——私はそう確信しています。新入社員時代の初受験で890点、その後10回の受験を経て940点。特別な詰め込み勉強はしていません。通勤・家事・仕事という日常の中に英語を溶け込ませた習慣が、40代になった今もスコアを支えています。
英語との出会いとTOEICを受けた理由
英語は学生時代からずっと好きな科目でした。海外留学を経験し、現地の友人との会話や授業を通じて実践的な英語力を身につけました。「英語は教室で学ぶものではなく、使いながら身につくもの」——この感覚は今も変わっていません。
社会人になってからも、海外の拠点や取引先とのやり取りが日常的にあります。メール、会議、出張——英語は仕事の中で欠かせないツールです。改めて自分の英語力を客観的に測りたい、そしてさらに磨きたいと思い、TOEICを受け続けています。
「英語は世界共通のツール。このツールを使いこなせると、世界中の人々と会話でき、いろんな考え方に触れ、世界が広がる。」
890点から940点へ——スコアが上がり続けた理由
新入社員時代に初めてTOEICを受験したとき、すでに890点でした。留学時代に培った英語力がそのまま出た形です。
その後、少しずつスコアを上げていき、現在は940点。劇的なブレイクスルーがあったわけではありません。日常の英語習慣を続けたことと、試験直前に集中して英語に触れる時間を増やしたこと——それだけです。
逆に言えば、890点から940点のわずか50点の差を埋めるのに時間がかかりました。高スコア帯は、勉強量ではなく英語の「精度」と「処理速度」が問われるからです。日常の積み重ねが、じわじわと効いてくる世界です。
- 高スコア帯は「勉強量」より「英語の精度と処理速度」が問われる
- 日常の英語習慣がじわじわと効いてくる
- 試験直前に英語に触れる量を増やすことで本番力が上がる
私の英語学習習慣——特別な時間は作らない
「英語の勉強をするために、毎日まとまった時間を確保する」——私はこのアプローチを取っていません。忙しい40代の社会人に、それは現実的ではないからです。
代わりに意識しているのは、すでにある「隙間時間」に英語を溶け込ませること。通勤・家事・仕事という日常がそのまま英語学習の場になっています。
合計すると、1日あたり40〜50分の英語インプットを毎日継続しています。1回あたりは短くても、365日積み重ねれば240〜300時間になります。
使っている教材——シンプルな3つで十分
① 米国のラジオ配信アプリ
通勤中は、米国のラジオ局をライブで聴けるアプリを使ってきました。ニュースやトーク番組の自然な速度・イントネーションに触れられる点が魅力です。「ラジオアメリカ」という同名アプリは複数あるため、現在選ぶ場合はストア上の開発元と配信局を確認してください。
② Audible(英語本の音読)
英語の本をナレーターが読み上げてくれるサービス。英語のリズムや自然な表現を耳から吸収できます。通勤中にイヤホンを差すだけで学習できるため、継続しやすいのが利点です。
③ 速読英単語シリーズ(私が使った旧版)
私が使ってきたのは、英文の中で単語を覚える「速読英単語」シリーズの旧版です。電車では本文を読み、徒歩では当時の付属音声を聴きました。現行の必修編[改訂第8版]はWeb音声方式で、私が使った版とは名称・付属物が異なります。現在のラインアップと音声仕様は、Z会の速読英単語シリーズ公式一覧で確認できます(2026年8月8日確認)。
耳から覚えるならキクタンTOEICシリーズ
速読英単語と並行して使ったのが「キクタンTOEIC」シリーズです。チャンツ音声は通勤中の反復に使いやすいと感じました。現在は従来のSCORE別教材に加えて「キクタンTOEIC L&Rテスト1000」も刊行されているため、3冊だけのシリーズではありません。現行教材はアルクの公式案内で確認してください(2026年8月8日確認)。
TOEIC試験直前にやること
日常の習慣に加え、試験が近づいたらやることがあります。それは英語に触れる量を意識的に増やすことです。
- TOEIC模擬試験を本番同様の時間で解く(時間感覚を体に染み込ませる)
- 単語帳の復習ペースを上げる
- 通勤中のリスニング時間をさらに増やす
特別な「TOEIC専用の勉強法」は必要ありません。日常の英語習慣のエンジンを少し上げるだけ。それが試験本番での「いつも通りのパフォーマンス」につながります。
英検準2級の面接委員として気づいた英語力の本質
2013年頃から、英検準2級の二次試験(スピーキング)の面接委員を務めています。受験者を採点する立場として、改めて気づいたことがあります。
英語力は「正確さ」より「伝えようとする意欲」で決まるということです。
文法が多少崩れていても、相手に伝えようとするコミュニケーション力がある人の方が、高得点を取る傾向があります。TOEICも同じです。完璧を目指すより、英語を「使う習慣」を積み重ねる方が、結果的にスコアは上がります。
英語は「完璧に話せるようになってから使う」ものではなく、「使いながら上手くなる」もの。40代で学び直すなら、この順番を間違えないでほしい。
940点を維持して変わったこと
正直に言うと、学生時代から英語が得意だったため、940点を取って劇的に何かが変わったわけではありません。
でも、大きな意味があると感じていることが一つあります。それは「40代になった今も、学生時代に培った英語力を維持・向上できている」という自信です。
仕事での海外取引先との交渉、出張先でのコミュニケーション、メールのやり取り——どの場面でも「英語を使う」という場面を楽しめるようになっています。英語は私にとって、世界を広げるための道具そのものです。
40代でTOEICに挑戦する方へ
英語は世界共通の言語ツールです。このツールを使いこなせると、日本人以外の世界の人々と会話ができ、いろんな考え方に触れ、世界が広がります。
海外旅行や出張に行ったときにも、英語を使えることで現地の人々との親交を深め、文化を理解することができます。それだけでなく、キャリアアップや収入アップにも英語は活きてきます。
「今さら遅い」と思っているなら、それは違います。40代には、10代・20代にはなかった「目的意識」と「経験」という最強の土台があります。なぜ英語を学ぶのかが明確な大人の方が、モチベーションが続きやすく、結果も出やすいのです。
もし「何から始めればいいかわからない」と感じているなら、毎日の通勤時間に英語のラジオを流すところから入るのがおすすめです。私自身、最初の一歩はそれだけでした。たったそれだけのことなのに、不思議と英語脳が動き始めます。
「自分の課題に合わせてTOEIC対策を進めたい」方にはZ会Adaptieも選択肢
私が紹介した3つの教材は「楽しいから続く」アプローチですが、もし「自分の弱点に合う問題を解きたい」「模試で課題を確認しながら進めたい」と感じる方には、Z会のTOEIC対策オンライン講座Adaptieも選択肢に入ります。教材を自分で組み合わせるより、学習の順番と演習を一つにまとめたい方の次の一手です。
まとめ
この記事のまとめ
- TOEICは「特別な勉強時間」より「日常への英語の組み込み」が鍵
- 通勤30分・洗濯10分・電車での単語帳で1日40〜50分を確保
- 米国のラジオ配信・Audible・旧版の速読英単語をメインに活用
- 試験直前は英語に触れる量を増やし、模擬試験で時間感覚を養う
- 英語力は「正確さ」より「使い続ける習慣」で伸びる
- 40代の「目的意識」は最強のモチベーション源になる
TOEICのスコアは、英語力の「今」を示す指標に過ぎません。大切なのはスコアそのものより、英語を使いながら世界を広げていくこと。同じ40代として、私たちの英語学習がスコアの先にある楽しい体験につながっていくことを願っています。


