TOEIC940点は、聞く・読む力の高得点帯です。会話や仕事の成果は別に確かめます。筆者の経験と、実務で使う力の確認方法を分けて紹介します。
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TOEIC940点のレベルは?聞く・読む力の目安
「940点はすごいのか」と聞かれれば、満点990点に近い、聞く・読む力の高いスコアです。ただし、940点を正答率に換算したり、英語力全体の完成を意味すると考えたりするのは適切ではありません。
IIBCのレベル別評価では、リスニング375〜495点、リーディング425〜495点の区分に、次のような力が一般的な長所として示されています。
- 聞く力:幅広い語彙や間接的な返答を含む話でも、主旨や目的、詳細を理解する力。
- 読む力:言い換えや複雑な文法を理解し、文章内や複数の文章の情報を結び付ける力。
各技能は495点満点なので、合計940点なら両方とも少なくとも445点となり、上の区分に入ります。これは配点からの計算で、筆者の実際の内訳を示すものではありません。公式の説明も区分ごとの一般的な傾向であり、一人ひとりの得意・不得意を断定する基準ではありません。
出典:IIBC公式「テスト結果について」、IIBC公式「レベル別評価の一覧表」(2026年10月17日再確認)。
940点でもスコアだけでは分からないこと
TOEIC L&Rが測るのは「聞く」「読む」の2技能です。会議で意見を述べる、相手と条件を交渉する、メールを書いて確認する力は、スコアだけでは直接分かりません。940点=英語を何でも流暢に使える、という意味ではありません。
仕事では英語力に加え、専門用語、業務の知識、相手と確認する進め方も必要になります。採用・昇進の評価も職種や会社の条件によって異なり、940点だけで待遇が決まるわけではありません。
出典:IIBC公式「TOEIC Listening & Reading Testとは」。仕事で確認する力については当サイトの整理です。
聞く・読む・話す・書くを分ける
次の表は、公式の測定範囲と、仕事で力を確かめる場面を当サイトで整理したものです。筆者の技能別の実測値ではありません。
表は横にスクロールできます。
| 技能 | TOEIC L&Rでの扱い | 仕事で別に確かめること |
|---|---|---|
| 聞く | 測定する | 会議の要点や、相手の条件を聞き取れるか |
| 読む | 測定する | メールの条件・期限や資料の意図を読み取れるか |
| 話す | 直接測定しない | 自分の考えを伝え、相手と確認・交渉できるか |
| 書く | 直接測定しない | 必要な条件をメールに書き、確認を取れるか |
940点取得者の仕事での実感
私の仕事では、海外の拠点や取引先とのメール、会議、出張があります。海外取引先との交渉や、出張先でのコミュニケーションでも英語を使ってきました。英語は、点数を競うためだけでなく、相手と仕事を進めるための道具です。
ただ、学生時代から英語が好きで留学も経験しているため、940点を取って仕事が劇的に変わったわけではありません。940点は、仕事で培った力も含めて、自分の聞く・読む力を確かめる指標になっています。
私にとって意味があるのは、40代になっても英語力を維持・向上できているという自信です。メールのやり取りや出張先で英語を使うことを楽しめる。その実感と、試験で測れる力は、分けて考えています。
仕事で使う力は、三つの場面で確かめる
以下は筆者の追加体験談ではなく、当サイトで作った確認例です。実際の会社の情報を持ち出さず、自作の短い文面で試します。
表は横にスクロールできます。
| 場面 | 自分で試すこと | うまく進まないとき |
|---|---|---|
| メール | 架空の納期変更メールを読み、変更後の日付と相手への確認を二文で書く | 読解の問題か、返信の表現が出ないのかを分ける |
| 会議 | 短い公開音声で要点をメモし、分からない箇所への質問を一つ声に出す | 聞き取りと、とっさに質問する練習を分ける |
| 出張 | 自作の日程変更を一分程度で説明し、相手の希望を尋ねる | 説明に必要な業務用語と、確認の表現を先に用意する |
仕事の経験がある分野なら、伝える内容を日本語で先に整理できます。一方、英語を使う機会が少ないなら、点数を上げる練習とは別に、短い返信や質問を作る時間を置きましょう。上の練習だけで実務能力や採用評価は判定できません。
仕事と両立する週は、目的に合わせて一つ選ぶ
表は横にスクロールできます。
| いまの状況 | 今週の優先 | 後に回せること |
|---|---|---|
| 社内の応募条件がL&Rスコア | 公式サンプルで弱い技能を確かめ、その範囲を練習 | 仕事で使わない場面の教材を一度に増やすこと |
| メールを書く必要がある | 短い返信を作り、日付・数量・依頼内容を見直す | スコア向上だけで書く練習を代用すること |
| 残業でまとまった時間がない | 一つの音声を聞き直すか、返信を二文だけ作る | 休んだ分を週末にすべて詰め込むこと |
初心者向けの出発点は40代からTOEICを始める手順、移動中の学習は通勤の10分を使う英語学習へ進むと選べます。
英語との出会いとTOEICを受けた理由
英語は学生時代からずっと好きな科目でした。海外留学を経験し、現地の友人との会話や授業を通じて実践的な英語力を身につけました。「英語は教室で学ぶものではなく、使いながら身につくもの」——この感覚は今も変わっていません。
社会人になってからも、海外の拠点や取引先とのやり取りが日常的にあります。メール、会議、出張——英語は仕事の中で欠かせないツールです。改めて自分の英語力を客観的に測りたい、そしてさらに磨きたいと思い、TOEICを受け続けています。
「英語は世界共通のツール。このツールを使いこなせると、世界中の人々と会話でき、いろんな考え方に触れ、世界が広がる。」
留学後の890点から940点までの学習
新入社員時代に初めてTOEICを受験したとき、すでに890点でした。留学時代に培った英語力がそのまま出た形です。
その後、10回の受験を経て940点を取得しました。劇的なブレイクスルーがあったわけではありません。日常の英語習慣を続けたことと、試験直前に集中して英語に触れる時間を増やしたことが、自分の学習を支えてきたと感じています。
逆に言えば、890点から940点のわずか50点の差を埋めるのに時間がかかりました。私には、英語を理解する精度と、時間内に処理する速さを磨く必要がありました。どれだけの期間で伸びるかは、出発点や学習内容によって変わります。
- 留学経験と初受験890点がある、筆者個人の記録です。
- 初心者向けの学習順や、940点までの標準的な勉強時間を示すものではありません。
- 教材や時間の使い方は、今の実力に合わせて取り入れてください。
私の英語学習習慣——特別な時間は作らない
「英語の勉強をするために、毎日まとまった時間を確保する」——私はこのアプローチを取っていません。仕事と家庭の予定に合わせ、まとまった学習時間だけに頼らない方法を選んでいるからです。
代わりに意識しているのは、すでにある「隙間時間」に英語を溶け込ませること。通勤・家事・仕事という日常がそのまま英語学習の場になっています。
合計すると、1日あたり40〜50分の英語インプットを毎日継続しています。仮に40〜50分を365日続ければ、計算上は約243〜304時間です。これは学習時間の積み上げ例で、940点に必要な時間や到達期間ではありません。
使ってきた教材と、現在選ぶときの注意
① 米国のラジオ配信アプリ
通勤中は、米国のラジオ局をライブで聴けるアプリを使ってきました。ニュースやトーク番組の自然な速度・イントネーションに触れられる点が魅力です。「ラジオアメリカ」という同名アプリは複数あるため、現在選ぶ場合はストア上の開発元と配信局を確認してください。
② Audible(洋書の朗読を聴く)
英語の本をナレーターが読み上げてくれるサービス。英語のリズムや自然な表現を耳から吸収できます。通勤中にイヤホンを差すだけで学習できるため、継続しやすいのが利点です。
③ 速読英単語シリーズ(私が使った旧版)
私が使ってきたのは、英文の中で単語を覚える「速読英単語」シリーズの旧版です。電車では本文を読み、徒歩では当時の付属音声を聴きました。現行の必修編[改訂第8版]はWeb音声方式で、私が使った版とは名称・付属物が異なります。現在のラインアップと音声仕様は、Z会の速読英単語シリーズ公式一覧と必修編[改訂第8版]の公式案内で確認できます(2026年10月1日確認)。
耳から覚えるならキクタンTOEICシリーズ
速読英単語と並行して使ったのが「キクタンTOEIC」シリーズです。チャンツ音声は通勤中の反復に使いやすいと感じました。現在は従来のSCORE別教材に加えて「キクタンTOEIC L&Rテスト1000」も刊行されているため、3冊だけのシリーズではありません。現行教材はアルクの公式案内で確認してください(2026年10月1日確認)。
TOEIC試験直前にやること
日常の習慣に加え、試験が近づいたらやることがあります。それは英語に触れる量を意識的に増やすことです。
- TOEIC模擬試験を本番同様の時間で解く(時間感覚を体に染み込ませる)
- 単語帳の復習ペースを上げる
- 通勤中のリスニング時間をさらに増やす
これは、初受験時に890点だった私の取り組みです。英語を再開したばかりなら、語彙や文法の復習と試験形式への慣れも必要です。私も模擬試験を使い、日常で英語に触れることと、時間を測って解く練習を組み合わせてきました。
英検面接委員の経験と、英語を使う姿勢
2013年頃から、英検準2級の二次試験の面接委員を務めています。その経験もあり、私は、正確な表現を学ぶことに加えて、相手に伝えようとする姿勢を大切にしています。
これは筆者の学習観で、英検の公式採点基準の説明ではありません。また、スピーキング試験の経験を、TOEIC L&Rの採点や得点の上がり方にそのまま当てはめることはできません。
英語は、完璧に話せる日を待つだけでなく、今できる表現を使い、必要なことを学び直していくものだと考えています。
40代は940点を目標にする前に、目的を決める
英語を学び直すとき、全員が最初から940点を目指す必要はありません。仕事の応募条件を満たしたいのか、海外の相手とやり取りしたいのか、学びを楽しみたいのか。目的によって、目指すスコアと練習する技能は変わります。
- 何から始めるか、何点を目指すか迷う方:40代からTOEICを始める意味とスコアの目安で、目的と現在地を整理してください。
- 毎日の英語学習が続かない方:通勤時間で英語学習を続ける習慣で、生活に組み込める方法を選んでください。
まずは自分に必要な一歩を決め、続けられる範囲で取り組む。その先で、スコアも英語を使う場面も見直していけばよいと思います。
「自分の課題に合わせてTOEIC対策を進めたい」方にはZ会Adaptieも選択肢
ここまで紹介した教材は、私が日常で英語に触れるために使ってきたものです。一方、「自分の弱点に合う問題を解きたい」「模試で課題を確認しながら進めたい」と感じる方には、Z会のTOEIC対策オンライン講座Adaptieも選択肢に入ります。教材を自分で組み合わせるより、学習の順番と演習を一つにまとめたい方の次の一手です。
Adaptieの受講レビューではなく、講座選びの比較候補としての紹介です。筆者の940点を同講座の利用成果として紹介しているものではありません。スコア向上を保証するものではないため、公式案内で内容・料金・利用条件を確認してください。
※新規入会が成果対象です。料金・キャンペーン・受講条件は変更される場合があります。
TOEIC940点についてよくある質問
TOEIC940点はどのくらいのレベルですか?
満点990点に近い、聞く・読む力の高得点帯です。各技能495点満点のため、合計940点なら両方とも少なくとも445点となり、IIBCのレベル別評価の最も高い区分に入ります。ただし、その区分は一般的な傾向であり、個人の得意・不得意を断定するものではありません。
TOEIC940点なら英語をペラペラ話せますか?
スコアだけでは判断できません。TOEIC L&Rが測るのは聞く・読む力で、話す・書く力は直接測りません。会話や仕事で使うには、目的に合った発信の練習や業務の知識も必要です。
この記事は40代の初心者が940点を取った体験記ですか?
いいえ。筆者は留学経験があり、新入社員時代の初受験で890点を取得しています。その後10回の受験を経て940点を取得した記録です。英語をゼロから再開した記録ではありません。
TOEIC940点に必要な勉強時間は分かりますか?
本記事の体験だけから標準的な必要時間は示せません。1日40〜50分は筆者の日常の学習例で、940点への到達時間ではありません。今の実力と目標、生活で確保できる時間をもとに計画してください。
40代の学び直しでは最初から940点を目指すべきですか?
全員が目指す必要はありません。応募条件、仕事での英語使用、学ぶ楽しさなど、目的によって目標スコアと必要な技能は変わります。まず目的と現在地を整理し、取り組む内容を決めることを勧めます。
まとめ
この記事のまとめ
- 940点は、聞く・読む力を確かめる高得点の指標です。
- 話す・書く力や仕事の成果は、スコアと分けて確認しましょう。
- 筆者は留学後に890点から始めたため、初心者とは出発点が異なります。
- 通勤・家事での学習と、模擬試験・単語の復習を組み合わせてきました。
- 目的・目標の整理と日々の学習習慣から、自分に必要な次の一歩を選んでください。
TOEICのスコアは、英語力の「今」を示す指標に過ぎません。大切なのはスコアそのものより、英語を使いながら世界を広げていくこと。同じ40代として、私たちの英語学習がスコアの先にある楽しい体験につながっていくことを願っています。



