「通勤時間、もったいないな」——社会人になって電車通勤が始まった日、そう思いました。気がつけば、この習慣を続けて10年近くになります。毎朝の通勤時間を英語学習に使い続けた結果、TOEIC940点を達成できました。特別なことは何もしていません。ただ、通勤という「どうせ使う時間」に、英語を乗っけただけです。
- 徒歩・電車・場面別の英語学習の使い分け方
- 10年間使い続けているコンテンツ3選(具体的な使い方つき)
- 通勤学習を長く続けられた理由
- 40代から始めても効果が出る理由
私の通勤ルートと学習の割り当て
まず私の通勤ルートをお伝えします。片道の内訳はこうなっています。
往路・復路ともに同じパターンです。徒歩の計25分はイヤホンで音声コンテンツを聴き、電車の20分は単語帳を開く。この組み合わせを10年近く続けています。
「往路と復路で学習内容を分けてはいません。その日の気分や使いたいコンテンツをそのまま使っています。ルールを増やすと続かなくなるので。」
徒歩時間(計25分)の使い方:耳に英語を流す
歩きながらでもできることは限られています。手はふさがれるし、スマホを見ながら歩くのは危ない。だから徒歩中は「耳だけ」に絞るのが正解です。
ラジオアメリカ(NYラジオ・ライブ)
メインコンテンツは「ラジオアメリカ」というアプリでNYのラジオ放送を毎朝ライブで聴くことです。ニュース・トーク・音楽が流れてくる本物の英語放送で、テキストを使った「お勉強」とは違う自然な英語のリズムに慣れることができます。
最初は何を言っているか半分もわからなくても構いません。毎朝続けているうちに、だんだん聴き取れる単語が増えてきます。英語耳を作るには、とにかく本物の英語を大量にインプットすることが大切で、通勤の徒歩時間はその絶好のタイミングです。
速読英単語の音読音声
ラジオの気分でないときは、速読英単語の音読音声を流します。単語帳として使っている速読英単語には音声データがあり、英文を読み上げてくれます。電車内で単語帳を見て、徒歩中に音声を聴く——視覚と聴覚の両方を使うことで記憶に定着しやすくなります。
電車時間(20分)の使い方:単語帳で目を使う
電車内はほとんど立っています。立ったまま単語帳を広げる、これが私の電車内スタイルです。
速読英単語(単語帳として)
電車の中では速読英単語を開いて、英文を読みながら単語を確認します。立っていても片手で持てるサイズで、ページをめくりやすいのが続けられる理由の一つです。
席が空いていてラッキーなときは、ゆっくり腰を落ち着けてじっくり読み込みます。立っているときより集中できるので、意外とよく覚えられます。立っているときと座っているときで同じ教材を使うことで、学習の「単位」を日によって変えられるのも長続きのコツです。
- 徒歩(耳):ラジオ(ライブ英語)または速読英単語の音読音声
- 電車(目):速読英単語(単語帳)
- 往路・復路で変える必要なし。気分に合わせてOK
- ルールを細かく決めすぎると続かない。シンプルが一番
10年使い続けているコンテンツ3選
アプリでNYの本物のラジオ放送をライブ視聴。ニュース・トーク・音楽が流れる生きた英語。テキストではなく「本物の英語のリズム」に慣れるためのコンテンツ。毎朝決まった時間に聴くことで習慣化しやすい。
英文を読みながら単語を覚えられる定番単語帳。電車では本を開いて視覚で学習し、徒歩中は付属音声を聴いて耳でも確認。1冊で読む・聴く両方に使えるのが通勤学習に最適。お風呂でも使えるので、隙間時間をフル活用できる。
スティーブ・ジョブズのスピーチ、オバマ大統領の演説、English Journal、The 7 Habits of Highly Effective People、キクタンTOEICなど。ネイティブの発音・テンポに自然に慣れていける。「勉強している」というより「聴いている」感覚で続けやすい。
実際の1日の学習スケジュール
| 時間帯 | 場所 | 学習内容 |
|---|---|---|
| 朝5:30〜6:30 | 自宅(机) | メイン学習(TOEIC問題集・資格勉強) |
| 徒歩15分(出勤) | 自宅→駅 | ラジオアメリカ(NYライブ)または速読英単語音声 |
| 電車20分(出勤) | 電車内 | 速読英単語(テキスト) |
| 徒歩10分(出勤) | 駅→会社 | ラジオアメリカまたはAudible |
| 帰宅時(同上) | 往路と同じ | 同じコンテンツをその日の気分で |
朝5時半〜6時半のメイン学習で体系的に勉強し、通勤時間は「英語環境に浸かる時間」として使っています。朝の机の前の1時間と、通勤の往復90分。この組み合わせが、TOEIC940点の土台になりました。
10年続けられた理由
「どうせ使う時間」に乗っけるだけだから
通勤は仕事がある限り避けられません。その時間に英語を乗せるだけなので、新たに時間をつくる必要がないのが最大の理由です。「勉強のために30分確保する」はしんどい。でも「通勤中にイヤホンをつける」は苦になりません。
完璧にやろうとしないから
疲れているときは、ラジオを聴き流すだけでOK。単語帳を開かない日もあります。「今日は流すだけでいい」と自分に許可を出せることが、10年続けられた秘訣です。
コンテンツを楽しんでいるから
ニューヨークのラジオを聴いていると、その日のニュースやトレンドが英語で入ってくる。スティーブ・ジョブズやオバマ大統領のスピーチは、内容そのものが面白い。「勉強している」というより「楽しんでいる」感覚で続けられています。
「英語を勉強しようとするより、英語を生活の一部にしてしまうほうがずっと長続きします。通勤はその絶好のチャンスです。」
通勤学習とTOEIC940点の関係
TOEIC対策は別途問題集を使って取り組みましたが、通勤中の英語インプットが土台になっていたと感じています。
毎朝ネイティブの英語を聴き続けることで、リスニングのスピードへの慣れが自然と身についていました。問題集を解くときに「知らない単語はあるけど、スピードは苦じゃない」という状態になれたのは、通勤学習の積み上げがあったからだと思います。
また、速読英単語で毎日英文を読み続けることで、英語を英語のまま処理する力が鍛えられます。日本語に訳しながら読む癖がなくなると、リーディングのスピードと精度が上がります。これがTOEICリーディングの得点向上に直結しました。
40代から通勤学習を始めても遅くない
「10年続けてきた人の話だから、今から始めても追いつかない」と思う必要はありません。
私が英語の土台を作ったのは海外留学の経験です。ただ、それをTOEICスコアという形にできたのは、社会人になってからの通勤学習の積み上げがあったからだと思っています。留学経験がなくても、続けることが積み上がるという本質は変わりません。1年後に「1年前に始めておけばよかった」と思うより、今日から始めたほうが確実に前に進みます。
40代は経験も語彙力(日本語の)も豊富です。英語が話す内容に困らない。英語のスキルさえ上がれば、それを活かせるフィールドは若い世代より広い。通勤という毎日の時間を味方につけることで、着実にスコアを伸ばせます。
まとめ:通勤を「英語環境」に変えてしまえばいい
難しいことは何もありません。イヤホンをつけて、英語コンテンツを流す。電車では単語帳を開く。それだけです。
「学習時間を確保する」という発想をやめて、「どうせ通勤するなら英語環境にしてしまう」という発想に切り替える。この小さなシフトが、10年という継続につながりました。
この記事のまとめ
- 通勤時間(徒歩+電車)を目的別に使い分ける
- 徒歩中は耳:ラジオアメリカ(NYライブ)・速読英単語音声・Audible
- 電車中は目:速読英単語(テキスト)
- 往路・復路で内容を変える必要なし。気分に合わせてOK
- 「完璧にやろうとしない」ことが10年継続の秘訣
- 通勤学習の積み上げがTOEIC940点の土台になった